総合JO 作品
頂き物 砂沙美ちゃん


平田湯にて

「ま、正義お兄ちゃん、ココ男湯だよ…」
ガラスの引き戸が開くと、戸惑った幼い声が湯煙の中に響く。
「大丈夫、砂沙美ちゃんまだ八歳でしょ。地球の法律ではOK」
「で、でも…」
小さな違和感、砂沙美が男湯に入った瞬間に客の何気ない気配が
急にざわめいた気がしたのだ。客は興味なさげに鏡や湯船に視線
を向けるが、チラチラと何か落ち着かない様子であった。
「な、何だか恥かしいよ…」
男湯に幼女が入ることは珍しくない。ただそれは本人もあまり意識
していない姿であり、はたから見れば凹凸のない身体が浴場を走り
回ろうとあまり欲情するものではなかった。砂沙美はあきらかに自分
を女として意識し、男湯に羞恥を感じている。その姿は幼女ではなく
立派な女性だった。裸の男客から目を逸らし俯き、湯浴み着の下の
脚を内股に擦り寄せる仕草は何とも色っぽい。
「誰も見てないよ」
そんな筈はなかった。八歳とは言え美幼女の乱入は男湯の中であり
とあらゆる計算を客にしいる事となる。絶好の観測点の確保や不自
然とならないような洗い場での行動など、砂沙美をどう眺めるか静
かな競争が始まっているのだ。
「だから、ほら、そんな物は脱いだ脱いだ」
正義がフイに砂沙美の湯浴み着を後ろから剥ぎとった。
「あっ!」
入り口から湯船に向かって正面を向いていた砂沙美は男客全員に全
裸を晒すことになる。小さな悲鳴が響き渡った。
「駄っ、駄目だよ。正義お兄ちゃん!!」



じゃっちぃさんからの頂き物です。
アリガトウございます。そして正義とのコラボ、ゴメンナサイ。
自分にとって思い出深い、大好きなキャラクターです。