凌辱へのリーチ

 放課後のガランとした教室の中、
 二人の少女が机の上でカード麻雀
をひろげていた。
「あ、それチーね」
 健康そうな小麦色、ボーイッシュな
ショートカットの少女が楽しそうな声
をあげる。
「・・・・ねぇ、みづぴー・・・・」
 栗色の髪を結ったお団子頭が特徴
の小柄な少女が椅子にもたれる。
「何よ・・・・あっ、それポンね」
「・・・・みづぴー・・・・チーもポンも
おんなじでつまんないよー」
「・・・・ロンと・・・・しょうがないでしょ、
サンマーすらできないんじゃ・・・・
タンヤオ、ドラ2・・・・あと、三色ね」
「三色か・・・・そう言えば綾ちゃん、
遅いなぁ」
「三色よ・・・・払ってね、晶」
「高校生でも入れる雀荘、見つけ
たって言ってたけど、遅いなぁ」
「払ってね、晶」
「綾ちゃん、遅いなぁ」
「晶」
 ♪ー。
 晶のブレザーのポケットから、流行り
のメロディーが小さく響く。
「携帯、鳴ってる。綾ちゃんだよ、きっと」
「払えっ、晶っ!」
「もしもし・・・・綾ちゃん・・・・えっ・・・・なに
・・・・ちょ、ちょっと待って・・・・あっ」
「・・・・どうしたの?」
「駅前の路地にある国士っていう雀荘に
すぐ来て欲しいって・・・・知らない男の人
の声だった・・・・」



「綾っ!」
「綾ちゃんっ!」
 雀荘、「国士」と書かれた扉を開けた二人
の目に飛び込んできたものは、あまりにも
無残な友人の姿だった。
「二人とも・・・・見ないで・・・・」
 男に抱えられた綾は両手を後ろ手に縛ら
れたまま、制服を淫らにはだけられ、上品
そうなブラジャーに包まれた胸を晒しものに
されている。
 パシャッ!
 閃光が綾を襲う。フラッシュを焚かれ、その
恥ずかしい姿を写真に撮られているの
だった。
「いいよぉ、今、オマ○コも一緒に撮って
あげる・・・・恥ずかしそうな顔と一緒にね」
「へへっ、こーんな白い肌のくせして、
アソコは綺麗なサーモンピンクだもんな・・
・・ほーら、クチュクチュだぜ」
 チンピラのような男が、抱えてている綾の
スカートをめくり上げ、秘部を指でいじくり
まわす。
「いやっ・・・・やめてください・・・・お願い・・・・」
 か細い悲鳴を上げる綾、そのひざ小僧には
清純そうなパンティーが巻き付いている。
隠すことの出来ない綾の性器は、男の指に
弄ばれる様をカメラのフラッシュに何度も
照らしあげられた。
「綾・・・・」
「綾ちゃん・・・・」
 あまりのことに言葉すら出ない二人。
「お友達かい・・・・」
 奥に座る体格のいい男が話かけてくる。
「綾になにしてるのよ!」
「なにって、負けたくせに金がないなんて言う
もんだから、金を作ってもらってるのさ」
「お金って、綾ちゃん、まさか・・・・」
「お嬢ちゃんもついてないよな、始めは馬鹿勝ち
してたのに、レートを上げたら急に負けこんじまうん
だもんなぁ・・・・勝ったら高校生でも雀荘に入れて
くれだなんて・・・・変わったお嬢ちゃんだぜ」
 ニヤニヤと笑う男。
「僕の店が昔でいう非合法のブルセラショップで
ね、女子高生のエッチな写真とかこっそり売って
るんだ・・・・この子の写真なら沢山の人が買って
くれるよ」
 カメラを構えた男が綾の痴態を撮りまくりながら、
楽しそうに喋る。
「お願いします・・・・撮らないで・・・・」
 泣きながら哀願する綾。
「やめてっ!綾を放してっ!」
 みづきがカメラを持った男に食ってかかる。
「放してって、言われてもな。麻雀で負けた分は
きっちり払ってもらわなきゃな」
「幾らなのよ・・・・綾ちゃんが負けた分・・・・」
 晶が奥の男を睨みつける。
「ほお、お嬢ちゃんが払ってくれるのかい、五十万」
「払うわよ」
「晶っ、そんな大金、持ってるの?」
「ううん、麻雀で負けた分は麻雀で払うの、絶対に
綾ちゃんを助けてみせる」


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